2023年8月カレンダー特集ページ
リンドウ ~清涼感のあるリンドウブーケ~
リンドウの根は古くから漢方薬にも利用されており、リンドウ(竜胆)の名の由来になっています。健康と長寿を願って贈るのにも相応しい花です。又、リンドウの紫系の花色は、大変高貴な色であり、尊敬され能力が高い色と言われています。尊敬と敬愛の念のある誠実な花です。
リンドウの鉢は、耐寒性の多年草です。日射しを好む植物ですので、秋の花が咲き終わる時期迄は、出来るだけ良く日の当たる風通しの良い場所で育てるのが良いでしょう。又、切花としても人気があり、その青い花色は暑い季節に一服の清涼感心をもたらしてくれます。紫系以外にも青系、ピンク系、白系などの花色も流通しています。今回は白いトルコキキョウと紫系リンドウのブーケ風花束です。癒し効果も抜群です。是非お試しください。
笹:リンドウ科 花言葉:「正義感」「勝利」「愛情」
デザイナー紹介
木本 多駒麿(TAKUMA KIMOTO)
株式会社讃井Lab 取締役
フラワーショップ ナーセリーさぬい マネージャー
1987年生まれ。昭和36年創業の福岡の生花店の家に生を受け、学生時代は野球一筋の生活を送る。
専門学校・大学で学んだ商業やマーケティングの面白さから、身近な職であった生花店に興味を持つ。
見識を拡げる為、異業種の一般企業で5年間社会経験を積み、その後3年の花屋修業を経て実家生花店の事業継承を視野に入社。
自身と会社の幅を広げるべく、様々な活動に積極的に関与し活動中。
JFN九州・沖縄ブロック 技術指導員
JFN福岡支部 副支部長
活動実績
福岡県フラワーデザイン品評会 ファイナリスト(2015)
JFTDジャパンカップ九州ブロック予選 ファイナリスト(2015)
RKB毎日放送「家族びよりなお正月」 スタジオ装花・出演(2016)
RKB毎日放送「今日感テレビ(バレンタインウィーク)」 スタジオ装花・出演(2016)
JNN28局ネット「クロスカントリー日本選手権2016」 スタジオ装花(2016)
九花連宮崎大会 ファイナリスト(2017) など
花があるとその空間の気が良くなります。花のある空間を増やしていくことで、怒りや悲しみが少なくなり、笑顔溢れる空間が広がっていくと信じて日々活動しています。
【お花の豆知識】
~竜胆色として古くは平安のころから親しまれてきた、魅力的な色をもつリンドウ。お花の色の中で青いお花は少ないんだよ~
青い彼岸花、ひまわり、チューリップは見かけないですよね。自然界で青い花は10%と言われていますなぜ青い花が少ないのか。青い花を咲かせるには「デルフィニジン」という青い色素を持つ必要があります。これはリンドウを初め、スミレやデルフィニウムが持っています。又、花粉を広める虫たちに青い花が見えないからとも言われていますが、そうでもなさそうなのです。実は青い花が少ないのは今だに良く分かっていないのです。人を魅了する青い花。現在はバイオテクノロジーの技術を駆使して、青い花が咲かない花において、青い花の誕生を目指しての品種改良が進められています。改良を重ね現在、青の色素を持った青いバラが誕生しています。青いひまわり畑、青いチューリップ花壇が楽しめる日がくるかもしれませんね。
ハイビスカスの日 8月1日
~実は暑さに弱い~
8月1日はハイビスカスの日。沖縄県宮古島で育ったハイビスカスの認知度を高めるために、宮古島あかばなぁ(ハイビスカス)産業化協議会が制定し、日本記念日協会が認定しました。
原産地はハワイ、インド洋の孤島・マスカリン諸島、中国南部など諸説はいくつもあります。亜熱帯気候の沖縄でもよく育ち栽培されています。今ではハイビスカスと言えば沖縄を連想するほどになりました。
さてハイビスカスと言うと、真っ赤な太陽の下、元気いっぱいに育つイメージがありますが、以外にも暑さに弱く、気温が35度を超えると弱ってしまいます。鮮やかな花は一日でしぼんでしまう「一日花」なので、終わった花は手で積み取ってください。そうすると次から次へと花が咲いてくれます。 開花時期は6月から10月と長く楽しめる花として知られています。温暖地以外で育てる場合は「鉢植え」で管理するのが一般的です。今では7,000種以上の品種があると言われています。気分もあがるポップな花、気分もアップ、ハイビスカスと一緒に過ごす夏も素敵ですね!
ハイビスカス アオイ科ヒビスクス属 花言葉:「繊細な美」「新しい恋」
ハーブの日 8月2日
~ハーブは蚊を寄せ付けない~
8月2日は「ハーブの日」です。ハーブの日は、フレッシュハーブ事業を行なうエスビー食品によって制定されました。又「ハ(8)ーブ(2)」と言う語呂合わせからも来ています。
ハーブはカモミール、ミント、ローズマリー多種多様なものがありますが、ラテン語で「草」を意味する「Herba(ヘルバ)」が語源となっています。昔から、ハーブは薬草としても、食用としても、保存食や調味料としても万能な植物です。
その香からも心身の高揚やリラックス効果をもたらす作用がありますが、防虫としもすぐれた植物でもあります。防虫効果のあるハーブは日本では、カレンソウ(蚊連草)と呼ばれるゼラニウムの仲間が生花店で売られています。シトロネラという植物とローズゼラニウムを交配させて作られた園芸品種です。蚊が嫌うとされるシトロネラール成分を含んでいます。レモンような柑橘系の香りを放ちますので、防虫効果としてもアロマとしても楽しめる植物です。
ポーチュラカ スベリヒユ科 スベリヒユ属 花言葉:「いつも元気」「無邪気」「自然を愛する」
花の日 8月7日
~毎年8月7日は、花の日です。 由来は、8(は)7(な)の語呂からきています~
ここでは夏の花ポーチュラカをご紹介します。真夏の強い日ざしの中でも、ドロップのような花が次々と咲くとてもキュートな花です。ポーチュラカは、暑さや乾燥に非常に強く、初心者でも育て易い植物です。太陽が大好きで、日当たりの悪い場所や天候のよくない日は花が咲きません。朝咲いた花は午後にはしおれてしまう植物でしたが、近年、夕方まで咲き続ける品種が多く出回るようになりました。ガーデニングでも人気のあるポーチュラカはハンギングバスケットに入れて飾ってみても楽しめます。この夏はポーチュラカと彩り豊かな花のある生活へを過ごしてみてはいかがでしょうか。
葉っぱの日 8月8日
~リンウェルフーズ株式会社(現:ヤクルトヘルスフーズ株式会社)が制定。日付は「は(8)っぱ(8)」(葉っぱ)と読む語呂合わせからきています~
野菜不足を手軽に補うことのできる青汁を毎日飲んで、健康で快適な生活を送ってもらうことが目的に作られました。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
野菜不足を補う葉っぱはなんでしょう。食べられる人気の夏の葉と言えば「シソ(大場)」です。今回はシソの紹介です。シソは比較的丈夫な為、初心者にも比較的簡単に栽培できます。シソの栽培適温は、20~25℃。20℃以上の温度がないと発芽しないため、暖かくなってくる5月になってから種をまきます。室内でのプランター栽培なら、4月から始められます。6月~11月迄長く収穫も楽しめます。殺菌作用が強く、薬味やお刺身のつま、天ぷらに、ジュースにしても健康的でおすすめです。
お盆 8月15日
~お盆にお供えする花は?意味はあるの?~
ご先祖様の霊を自宅にお迎えしてご供養する行事です。旧暦の7月15日を中心に行われる仏教の儀式であり、正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言います。
★お盆の期間
・旧盆:8月13日~16日(4日間)
・新盆(東京盆):7月13日~16日(4日間)
お盆の期間は地域によって違いがあります。東京と、その周辺などの都市部では7月盆が一般的であり、関西他、地方では8月盆が一般的とされています。また、9月に行う地域や、7日遅れ、10日遅れの場合もあり、風習なども様々です。
都市部と地方で時期が違うことから、離れて暮らしている家族が帰省するなどし、親族や縁者が集まる方も多いのではないでしょうか。心のこもったご供花やお供物で、ご先祖様をお迎えしましょう。
★お盆にお供えする花
・ホオズキ(鬼灯)…灯
「鬼灯」の文字が表すように、提灯と似た形をしていることから灯の代わりとされています。 お盆に帰ってくるご先祖様が迷わないように、仏壇や盆棚に飾ります。
お盆が終わった後は、お寺などでお焚き上げをしていただくか、お清めをして(塩を振って)から白い紙に包んで処分します。
・ガマノホ(蒲の穂)…杖
高さ1~2メートルの、水辺に自生する多年草です。ご先祖様が杖として使うと言われており、仏壇の左右などに飾ります。
・ミソハギ(禊萩)…水まき
お盆の時期に花が咲くので、盆花(ボンバナ)や精霊花(ショウリョウバナ)などとも呼ばれます。水辺などに咲く多年草で、濃いピンクの花を咲かせます。
餓鬼の喉の渇きを抑える作用があると言われ、お水の代わりとしてお盆の供養の為に供えます。盆棚(精霊棚)のごはんの横にお供えすることが多いです。
・ハス(蓮)
仏教と密接な関係があり、極楽浄土に咲く最上の花とされています。仏様の台座もハスの花の形をしているなど、様々な所に登場します。
また、花が7~8月に咲くこともあり、お盆に飾ることが多いです。地域によっては、ハスの葉に御供物をのせることもあります
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