2023年7月カレンダー特集ページ

ヒマワリの花びらは5枚!え?そんなはずないよ?って思ったでしょ。大きなヒマワリだけど、実は小さな花の集合体なんだよ。

ヒマワリは大きな一つの花に見えますが、実は花びらに見える“黄色い部分“と”真ん中の黒い部分“の一つ一つが小さなお花なのです。黄色の部分は、舌状花(ぜつじょうか)と呼ばれ、1枚1枚が独立した花ですが受粉はしません。黒い部分は管状花(かんじょうか)という花で、受粉して種をつけます。これはヒマワリだけの特徴ではなく、キク科の植物によく見られる特徴です。(ちなみにヒマワリはキク科です。)

さて「ヒマワリの花びら5枚!」の話ですが、これは 「フィボナッチ数列」です。ちょっと難しい言葉ですね。この数列は種を螺旋(らせん)状に配置します。同じ面積でたくさんの子孫が残せるように。花びらの数はフィボナッチ数式であることが多いのです。例えば、百合やアヤメや蘭の花びらは3枚、ヒマワリ、リンゴやサクラソウやキンポウゲが5枚、コスモスが8枚、キク科の植物が13枚、21枚、34枚といったような枚数です。自然界って不思議!目に見えるものがすべてではないのです!面白いですね。

~多彩な種類、もともとは食用でした。~

切り花でも人気のヒマワリ。最近は多様な種類のヒマワリがお花屋さんで買えます。変わった品種も出回っています。例えば「ゴッホのヒマワリ」それにちなんだ「ビンセントシリーズ」、「モネのヒマワリ」など画家の名前が付いている品種もあります。花姿は八重咲や丸みを帯びたもの、黄色、オレンジ、茶色など色も豊富です。どの品種も華やかで可愛らしく夏を代表する花です。好きな品種のヒマワリを探してお部屋に飾るのも楽しいですね。
ヒマワリは、元々は北アメリカの先住民の間で豊富な栄養も持つ栄養源として、食用に栽培されていました。鑑賞用に栽培が始まったのは新大陸の発見によりヨーロッパに持ち込まれてからと言われています。ロシアでは現在でも重要な食用や採油を目的に大量に栽培されています。

 

フラワーショップ ナーセリーさぬい(福岡市)木本 多駒麿氏がプロデュースした商品です。
2023年JFNカレンダー7月に掲載のサンフラワーの花束です。

 

デザイナー紹介

   木本 多駒麿(TAKUMA KIMOTO)
   株式会社讃井Lab 取締役
フラワーショップ ナーセリーさぬい マネージャー

 

1987年生まれ。昭和36年創業の福岡の生花店の家に生を受け、学生時代は野球一筋の生活を送る。
専門学校・大学で学んだ商業やマーケティングの面白さから、身近な職であった生花店に興味を持つ。
見識を拡げる為、異業種の一般企業で5年間社会経験を積み、その後3年の花屋修業を経て実家生花店の事業継承を視野に入社。

自身と会社の幅を広げるべく、様々な活動に積極的に関与し活動中。

JFN九州・沖縄ブロック 技術指導員
JFN福岡支部 副支部長

活動実績
福岡県フラワーデザイン品評会 ファイナリスト(2015)
JFTDジャパンカップ九州ブロック予選 ファイナリスト(2015)
RKB毎日放送「家族びよりなお正月」 スタジオ装花・出演(2016)
RKB毎日放送「今日感テレビ(バレンタインウィーク)」 スタジオ装花・出演(2016)
JNN28局ネット「クロスカントリー日本選手権2016」 スタジオ装花(2016)
九花連宮崎大会 ファイナリスト(2017) など

花があるとその空間の気が良くなります。花のある空間を増やしていくことで、怒りや悲しみが少なくなり、笑顔溢れる空間が広がっていくと信じて日々活動しています。

 

【お花の日】

七夕 7月7日 

~殺菌作用のある笹~

一年に一度、織姫と彦星が逢える日。晴れたらいいな。まだ明けぬ梅雨空を見上げながら、甘酸っぱい気持ちにさせてくれるなんともロマンチックな日ですね。

七夕は笹の葉に短冊に願いを書いて飾る。生花店でも七夕用の笹は販売されています。そもそもなぜ七夕に笹? 諸説ありますが、旧暦で8月のお盆からとの説があります。まだ冷房機器がなかった時代にお供物を殺菌作用のある笹の葉にのせたと言われています。時が経ちお供物としての用途から願い事をかなえてくれるアイテムに変化したのかもしれません。今年も笹に願いを込めて七夕をお祝いしてみてはいかがでしょうか。

笹:イネ科 花言葉:「ささやかな幸せ」

お盆

~新盆 713日~16日(4日間)~

お盆の期間は地域によって違いがあります。東京と、その周辺などの都市部では7月盆が一般的であり、関西他、地方では8月盆が一般的とされています。また、9月に行う地域や、7日遅れ、10日遅れの場合もあり、風習なども様々です。

都市部と地方で時期が違うことから、離れて暮らしている家族が帰省するなどし、親族や縁者が集まる方も多いのではないでしょうか。心のこもったご供花やお供物で、ご先祖様をお迎えしましょう。

又、盆踊りも先祖のご供養として地域に根付いています(東京音頭など。)それゆえ民族風習が強く、一年に一度の出会いの場でもあったと言われています。

 

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