2022年7月JFNカレンダー特集ページ
ツル植物の女王「クレマチス」
日本ではツル植物と言えば、アサガオ、フジなどが代表的ですがヨーロッパでは、クレマチスがツル植物の女王として君臨しています。クレマチスはキンポウゲ科の多年草で、アジア・ヨーロッパなど世界中に自生し約300種の原種が存在します。春から秋迄で楽しめる植物で春だけに咲く一季咲きのものや春から秋迄次々と開花を続ける品種があり、品種改良により2000種以上の大変多くの品種が栽培されています。
日本では、古くから鉄線(テッセン)、風車(カザグルマ)などが栽培されてきました。これらの品種は、シーボルトがヨーロッパに持ち帰り品種改良がおこなわれ多くの品種が生まれました。
クレマチスの花言葉
「旅人の喜び」 旅人が宿で快適に過ごせるように宿の玄関前にクレマチスを植えたの由来
「精神の美」 細いツルから大輪の花を咲かせる姿から精神的な強さが感じられること由来
デザイナー紹介
西頼 祐介
花徳
賞歴
第22回 JFN全日本技術選手権大会 持込アレンジメント部門 厚生労働大臣賞受賞
TOKYO INTERNATIONAL FLOWER&GARDEN SHOW2010
フラワーアレンジメントの部 最優秀賞
世界らん展2011~2018 優秀賞、奨励賞多数
【お花の豆知識】あさがおのつるはみんな同じ方向にくるくる巻き付いているんだよ。植物の種類ごとのに巻き付く方向は決まっていて逆に巻くと元にもどっちゃうんだって。
夏の花と言えば「あさがお」が頭に浮かびます。小学生の時に夏の自由研究で観察日記を書いた事を思い出しました。なんともノスタルジックな記憶がよみがえります。今回は花ではなくて、なんともマニアックですが、ツルの方に着目したコラムです。
あさがおのツルは、いつも決まった方向で支柱に巻きつきます。これは左巻きと言われたり、右巻きと言うわれたりします。どこから見るのが良いのでしょうか。上から見ると左巻きです。つまり時計回りの反対です。正面から見ると右巻きです。これはあさがおの成長運動(右巻きの首振り運動)と言われていて、どのつるも同じ向きに巻き付きます。実はあさがおのツルの巻き方は遺伝的に決まっているので、左巻きに変えても、新しい茎は右向きに方向転換して元に戻ります。
ここでツル植物の解説です。あさがおはツル植物なので、他の物によりかかって伸びていきます。その為、茎を丈夫にする必要がないので、その分のエネルギーでどんどん伸びることができるのです。成長が早いのはツル植物の為です。仮に支柱を立てないと地面をはって成長していきます。しかしツル同士が絡み合いうまく成長できません。そして、ツルには無数の細くて、短い毛が下向きに生えていて、ずり落ちるのを防いでいます。
あさがお以外にもツル植物は種類によって途中で向きを変えたり、同一品種でも固体により巻く向きが異なるものがあります。例えばキュウリもツル植物で、その巻きヒゲは左右どちらにも巻きつきます。アスパラガスは、途中でツルの巻く向きを変える種類もあるようです。そして、日本人に好まれるフジ(藤)もツル植物です。美しい藤棚にされて観賞用として楽しませてくれます。あまり知られていませんが、普通に「フジ」と呼ばれる植物には二種類あります。一つはノダフジ(野田藤)ともう一つはヤマフジ(山藤)です。ノダフジのつるは右巻き、ヤマフジのつるは左巻きです。
植物の右巻き左巻きは本当のところ解明されていません。植物によってそれぞれであり、いつも何気なく見ている植物たちのルーツも観察してみても楽しいですよ。
【お花の日】
カスミソウの日 7月7日
7月7日は「カスミソウの日」です。小さい花が集まって咲くカスミソウが星屑に似ていて、星が集まる天の川のようにみえる事から七夕の日がカスミソウの日と言われる由縁です。
カスミソウは実は香りが強く、香りを楽しみたい方にはぴったりの贈り物です。又、押し花やドライフラワーにも向いているので長く楽しめるお花です。
ナデシコ科・ジプソフィラ属
カスミソウの花言葉 「感謝」 「幸福」 「無邪気」
ひまわりの日 7月14日
1977年7月14日に、日本初の静止気象衛星「ひまわり1号」が打ち上げられたことから始まりました。明るく元気な気持ちになれる、夏のお花です。
最近は、品種改良された可愛らしいひまわりも生花店で販売されています。花束やアレンジメントに入れて夏らしいプレゼントにぴったりです。
キク科ヒマワリ属です
ひまわりの花言葉 「あなただけを見つめる」 「情熱」 「憧れ」 「尊敬」
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