2022年6月JFNカレンダー特集ページ
6月6日はアジサイの日
6が付く日はアジサイの日。アジサイには毒がある。
アジサイは、アジサイ科アジサイ属の落葉低木です。花言葉は「移り気」「浮気」です。アジサイの色が時期や時間経過で変化する事からと言われています。
梅雨に咲くアジサイ。8月に選定すると次の年の花芽も一緒に切ってしまうので、7月半ば迄の剪定をお勧めします。剪定の時、花が残っている場合は切花として花瓶に活けても楽しめます。
アジサイは現在、多種多様な種類が花屋さんで購入できて楽しませてくれます。ヤマアジサイはその素朴な佇まいに詫びさびさえ感じます。又、グリーンアナベルのオシャレなフォルムは、アレンジメントや花束のアクセントに重宝し人気の品種です。
さて、6月6日はアジサイの日です。6のつく日(6日、16日、26日)はアジサイの日と言われています。特に6/6にアジサイを逆さに吊るすとアジサイには毒がある事から、魔除け効果があり不幸から守ってくれると言い伝えがあります。特に女性はトイレに吊るすと女性特有の病気にならないと言われています。
毒と聞くとつい怖いイメージがありますが、触ったり観賞したりでは毒にやられる事はありません。アジサイには青酸配糖体(せいさんはいとうたい)が花や葉、茎や根などに含まれています。身近な食べ物だと青梅があります。今の時期ちょうど梅酒を漬けるタイミングです。青梅は食べちゃダメよと子どもの頃に言われた事を思い出しました。含まれる青酸配糖体を口にすると、呼吸困難や嘔吐、めまいなどの中毒症状を起こします。人間以外ではペットも同様な症状を起こすので注意が必要です。ちなみにアジサイと言うとカタツムリとセットで思い浮かべますが、カタツムリや昆虫は、消化液が強いアルカリ性の為、毒が毒でなくなります。 人などの哺乳類は、胃液が強い酸性です。この酸性の条件がそろうと青酸配糖体が毒性を発揮します。ところでカタツムリはアジサイの葉を食べません。湿ったところが大好き(地面に置いてあるコンクリートのブロックをひっくり返すとくっついていますよね)。雨が苦手で雨を避けるためや直射日光を遮る為、大きなアジサイの葉の裏に隠れていると考えられます。
デザイナー紹介
西頼 祐介
花徳
賞歴
第22回 JFN全日本技術選手権大会 持込アレンジメント部門 厚生労働大臣賞受賞
TOKYO INTERNATIONAL FLOWER&GARDEN SHOW2010
フラワーアレンジメントの部 最優秀賞
世界らん展2011~2018 優秀賞、奨励賞多数
【お花の豆知識】世界中で人気のアジサイやユリは日本がふるさとのお花なんだよ。
【アジサイ】梅雨の季節になると気分も憂鬱。でも雨のアジサイはこの時期一番美しい姿を見せてくれますね。紫・青・白・ピンクの花がなんとも可愛らしく、心ウキウキ軽やかにしてくれます。
よく見かける丸くふんわりした毬のような西洋アジサイ(ハイドランジア)の起源は、日本の「ガクアジサイ」が18世紀の末、中国に渡り→欧州で品種改良され逆輸入されました。今では2,000種類以上あるとも言われています。数えきれませんね。
【ユリ】6月下旬になるとユリが見頃を迎えます。日本の古来では薬用、食用としてもてはやされていました。豪華なユリは欧州のものと思われがちですが、実は日本のヤマユリやテッポウユリは江戸時代の終わりにシーボルトによって欧州に紹介されました。紹介された日本原産のユリは、その美しさから欧州の人に好まれました。それまで欧州での主なユリはマドンナリリーと呼ばれるユリで宗教的な意味合いが強く長く親しまれていましたが、育てるのが困難でした。日本のテッポウユリは現地の風土にもなじんだ為、品種改良が進みました。現在はテッポウユリを教会の祭壇に飾るなどする習慣があり、イースターリリーと呼ばれ教会で愛される花となりました。
【お花の日】
ローズの日 6月2日
~大切な人に感謝の気持ちを。バラを楽しもう。~
6月は美しくバラの咲く時期です。「ローズ(6/2)」と読む語呂合わせからきています。ブルガリア共和国のバラ・ダマスクローズ(ブルガリアンローズ)の普及の為、一般社団法人ブルガリアンローズ文化協会が制定しました。
「ローズの日」は大切な人や自分に「ありがとう」の感謝の気持ちを込めてバラの花やローズオイル、ローズウォーターを使ったバラに関係したお菓子や飲み物を贈る習慣があります。
バラの命は短くてと言われます。6月は水温も上がって、花瓶内のバクテリアの繁殖も活発になります。少しでも長く楽しめるように、水の取り替えを豆にして新鮮な水を吸わせてあげましょう。少しバラを楽しんだ後は、風通しの良い室内でバラを束ねて吊るせばドライフラワーになります。バラはドライフラワーに適した植物です。一度試してみるのも良いですね。
父の日 6月19日
~父の日も忘れないで~
6月第3日曜日は父の日です。父の日はいつだったかな?と父の日は母の日と比べると少し寂しいですね。いつも家族を守るお父さんに「お父さんに頑張って!」「感謝の気持ちを贈る日」ですよね。
父の日は、母の日と同じくアメリカ発祥の記念日です。 その起源は1909年、ワシントン州のソナラ・ドッドという女性の提唱によるものと言われています。ソナラ・ドッドが子供の頃、お父さんが南北戦争に行き、その間お母さんが子供たちの面倒を見ていました。戦争からお父さんが帰還すると、お母さんは疲労の為亡くなりました。それからお父さんは子供達が成人する迄、男手一つで家事と仕事と働きづめで6人の子供を育てあげました。
現在の6月第3日曜日を父の日と定めたのはアメリカの第36代大統領リンドン・ジョンソンだそうです。そして国の記念日となったのは1972年です。案外新しい記念日です。これは地元のソナラ・ドッドが「母の日があるのに父の日がないのはおかしい」と牧師協会に嘆願してから60年あまりが経って制定された事になります。
アメリカでは生きているお父さんには赤いバラを贈り、亡くなったお父さんには白いバラを手向ける習慣があるようです。日本では「イエローリボンキャンペーン」(日本ファーザーズ・デイ委員会)がきっかけとなり、父の日のカラーは黄色に定着したと言われています。それゆえ黄色いバラや季節の花・ヒマワリを贈る方が多いのですね。最近は「母の日参り」という言葉もあるので「父の日参り」として、亡くなったお父さんが好きだった花や嗜好品をお供えし、感謝の気持ちを伝える日でもあります。
ペパーミントデー 6月20日
薬用効果あり。オススメです。
北海道北見市まちづくり研究会が特産品であるハッカのPRを目的に、1987年に「はっか(20)」の語呂合わせから“ペパーミントデー”を制定しました。
ペパーミントはシソ科・ハッカ属。花言葉は「永遠の爽快」。その言葉通り主成分はメントールです。メントールの効能は、鎮痛・鎮痒・冷却・殺菌作用があり、花粉症にも効きます。癒し効果もあり気分をリフレッシュにするのに最適です!消化促進作用もあるのでハーブティーにすると飲みすぎ、食べ過ぎ、胃のもたれにも効果があります。
こんなに万能なペパーミント。お花屋さんでも購入しやすい鉢です。栽培方法は乾燥には気を付けて半日陰の風通しの良い場所に置くと良いでしょう。日蔭では生育が悪くなり、日が当たりすぎると葉がしおれたりします。比較的暑さ寒さに強いので育てやすい植物です。
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