2022年10月カレンダー特集ページ
~ダリア その美しさ故に争いが起こります~
大輪で美しい花を咲かせるダリア。その姿や多種多様な花色はフラワーアレンジメントや贈り物に大変人気のある花です。その容姿ゆえに 「移り気」「裏切り」などのネガティブな花言葉もあり、争いも起こります。その由来は諸説ありますが、フランス革命の頃、ナポレオンの妻・ジョセフィーヌはダリアをとても愛し、独占して自分の庭で育てていました。その美しさゆえ貴族のある女性が、そのダリアを盗んで自分の庭で育て花を咲かせました。その後、貴婦人は盗んだことがばれて追放されてしまいました。又、フランス革命の時代背景から「不安定」と言う花言葉も生まれたとわれています。それほどに時代に翻弄され、人を魅了する花です。すごい花ですね。もちろんポップな花言葉も多数あり「華麗」「優雅」「気品」「栄華」など、誕生日、結婚祝い、出産祝いなどのお祝い事にはぴったりの花でもあります。
花風水では、恋愛運や結婚運を高める花だとも言われています。ダリアは花色も豊富なのでピンクの花なら恋愛運アップです。今回ご紹介しているダリアの花束は、ピンクのダリアを使っているので大切な人にプレゼントすると恋愛成就するかもしれませんね。
ダリアはメキシコでもとても愛されており、メキシコと言うとついサボテンをイメージしてしまいますが国花はダリアです。もちろんメキシコが原産地です。
ダリアはヨーロッパで栽培され、日本へはオランダ船によってインドを経由して長崎に持ち込まれた植物で、花の形が牡丹に似ている事から、和名では天竺牡丹(テンジクボタン)と言われます。天竺はもともと「遠方の」「舶来の」意味がありますが、インドとはまったく関係はありません。
花の時期は、7月から咲き始め、9月10月が最盛期です。球根植物で家庭でも大変育てやすい為、ガーデニングでも大変人気があります。
花言葉:「華麗」「優雅」「気品」「栄華」、「移り気」「裏切り」「不安定」
キク科ダリア属
デザイナー紹介
西頼 祐介
花徳
賞歴
第22回 JFN全日本技術選手権大会 持込アレンジメント部門 厚生労働大臣賞受賞
TOKYO INTERNATIONAL FLOWER&GARDEN SHOW2010
フラワーアレンジメントの部 最優秀賞
世界らん展2011~2018 優秀賞、奨励賞多数
【お花の豆知識】
~モミジが紅葉するのは、寒い冬を生き残るための準備なんだって。栄養を蓄えるために頑張った証なんだよ!~
日本の紅葉は美しい。京都の圓光寺や北の天満宮、嵐山の紅葉。想像すると旅に出たくなりますね。でも紅葉するのはナゼでしょう?それは木が冬支度をするからです。紅葉は木が葉っぱを落とす為の準備をしているのです。春夏の気温が高い時は葉は多くの日光を浴びて栄養を作り出します。これを光合成と呼びます。秋を迎え日照時間が短くなり気温が下がると光合成量が減り、木が呼吸して生きていくために必要なエネルギーを作り出す事ができなくなります。(光合成で作り出されるエネルギー<消費するエネルギー)
そこで冬に備えて、葉っぱを落として休眠し越冬する準備を始めます。
光が少なくなり気温が低くなると、光合成を行う為に必要なクロロフィルと言う化学物質(葉緑素〔ようりょくそ〕とも言う葉の緑の部分)を減らしていくと同時に幹と葉の間での養分や水分の移動少しずつ遮断(離層形成)していきます。葉にはそのクロロフィルとそれをサポートするカルチノイドがあります。光合成量の低下により、緑のクロロフィルが分解され、カルチノイドの黄色が台頭してきて黄色が目立つようになります。これが葉が黄色になる過程です。
その後、さらに秋が深まり気温が低下し幹へ養分の移動が完全に遮断(離層形成が完成)されると、葉に僅かに残っているクロロフィルにより生産された養分が行き場を失いその結果、化学反応が発生し赤い色素のアントシアニンが生成されます。(アントシアニンとは、簡単に言うとポルフェノールの一種です。植物が紫外線など有害な光から身を守るために蓄えられる青紫色の天然色素です。自然界には多く存在します。)これがモミジの葉が赤く見えるメカニズムです。強い寒暖の差が赤い色素のアントシアニンを形成を促進し、美しい秋の景観を作ります。
【お花の日】
コーヒーの日 10月1日
~花言葉は「一緒に休みましょう」~
コーヒーの木は、育てやすさからプレゼントにも人気の贈り物です。インテリアとしても深い緑色のツヤのある葉は癒しの効果があり大変オシャレな観葉です。成長すると白い花が咲き、彩り豊かな赤い実が魅力的な植物です。
10月1日は「コーヒーの日」&「国際コーヒーの日」です。 「コーヒーの日」は1983年、一般社団法人全日本コーヒー協会によって、日本におけるコーヒーのさらなる消費拡大とその魅力を幅広く発信する目的で制定されたそうです。「国際コーヒーの日」は国際コーヒー機関が、2015年、イタリア・ミラノでのイベントにおいて、10月1日を国際コーヒーの日に制定しました。コーヒー普及の意味はもちろん、コーヒー生産農家の現状を知ってほしい、という意味も込められています。コーヒーは、年間を通じてたくさんの人に親しまれています。秋から冬の季節にもっとも消費量が増え、さらに衣替えの日とされていた10月1日を「コーヒーの日」とすることで、夏から冬への季節の変わり目も実感できるとても素敵な記念日です。
コーヒーの木の花言葉:「一緒に休みましょう」※コーヒーを飲んでリラックスするところからきています。
アカネ科 コーヒーノキ属
プリザーブドフラワーの日 10月8日
~永久・と(10)わ(8)・の美しさから日にちを制定~
日本プリザーブドアロマフラワー協会が制定。美しい姿で長期保存ができる。つまり永久(とわ)の花である事からきています。日付の制定は「永久の花」ということで「と(10)わ(8)」と読む語呂合せからきています。プリザーブドフラワーの素晴らしさと魅力を広める為、記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。プリザーブドフラワーは「保存する=preserve」という英単語です。 生花を特殊な薬品に浸し、自然な風合いのまま美しく「保存できるお花」です。しかし長持ちすると言われるプリザーブドフラワーですが湿度には弱く、高温多湿の日本では飾る場所にも気をつけないといけません。多湿の場所は避けて、リビングや風通しの良いお部屋に飾ってください。
プリザーブドフラワーと言えばバラが多く流通していますが、最近では、生花の保存技術も進歩し、今まで加工できなかった菊やヒマワリ、胡蝶蘭なども販売されるようになりました。花のバリエーションも多くなりご仏壇のお花としても重宝されています。
花粉や香りのないプリザーブドフラワーはアレルギーの心配も少なく、水替えもなくお手入れもいりません。お見舞い用としても、結婚式や誕生日などの思い出に残したい贈り物にも人気の商品です。
プリザーブドフラワーの花言葉:「永遠」「永遠の幸せ」「永遠の友情」
ハロウィン 10月31日
~コスモスを贈って愛を確認する素敵な日~
日本でも大人気のイベント・ハロウィン。そもそもはケルト民族から伝わってきた風習です。古代ケルト民族のドゥルイド教で行われていた収穫祭と新年を迎える行事が起源となっていると言われます。11月1日が新年とされ、大晦日にあたる10月31日の夜に先祖の霊が戻ってくるとされています。ここまでは日本のお盆に似ていますが、違うのは一緒に悪霊もやってきて、作物を奪ったり、子どもをさらったり、人間たちに悪さをすると言われています。悪霊に魂を取られない為に、現世の人間が悪霊と同じカッコをして身を守ります。これがハロウィンで仮装する意味です。
秋の収穫祭でもあるハロウィンは秋のイメージがオレンジ色、死の世界からやって来る悪霊と闇や死をイメージするのが黒色です。この2色がシンボルカラーです。
カボチャのお化けには、Jack-O’-Lantern(ジャック・オ・ランタン)と言う名前が付いています。ジャックと言う老人が、この世とあの世をこのランタンを持ってさまよっています。ちょっと不気味ですね。カボチャはハロウィンのシンボルアイテムでもあります。カボチャを怖い顔にするのはアメリカが発祥だそうです。怖い顔にくり抜いて部屋の窓辺などに飾ると魔除けになると言われています。又、最近はハロウィンリースを飾るお宅もあり玄関に飾ると魔除けの効果があります。
カボチャの花言葉:「広大」「広い心」「見せかけを飾る」
ウリ科カボチャ属
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