2021年JFNカレンダー12月特集ページ
メリークリスマス
少し細身に仕上げたベースに、オーナメントや赤い実などを沢山入れて華やいだクリスマスの雰囲気に。
印象的に入れた赤い大きなリボンは、クリスマスを一層盛り上げてくれると思います。
ドライやフェイクのリースとは一味違った、フレッシュグリーンを使ったリース。
香りも楽しんで頂けるのもポイントです。
大きめのフレッシュリースで素敵なクリスマスと年末を過ごして頂きたい。そんな気持ちでデザインしました。
デザイナーズ クリスマスリース
17,050円(税込み)
デザイナー紹介
新井 哲生(TETSUO ARAI)
(有)花の安達日香園 代表
1976年生まれ。大分県大分市出身。大正15年創業の花屋の家に生まれる
京都市にて華道家元、池坊御用達の花屋で修行のちに家元御用掛を勤める
大阪市の花屋などで経営などを学び、家業を継ぐために大分に戻る
2020年(令和2年)9月より家業4代目を継承
賞歴
ジャパン・フラワーネットワーク全国技術選手権大会 技術部門最優秀賞 農林水産大臣賞
ジャパン・フラワーネットワーク全国技術選手権大会 装飾部門最優秀賞 厚生労働大臣賞(2大会連続受賞)
ハウステンボスワールドフラワーコンテスト 薔薇の装飾部門 最優秀賞第1位
お花をとおして、すべての人に笑顔を届けていきたい!そんな想いで毎日お花と向き合っています。
12月のコラム
クリスマスリースの形はなぜ円形なのでしょうか?また、モミやヒバを飾る理由とは?その答えはお正月にもつながります。
A.常緑樹の枯れないモミの木をリースにすることで、農業の繁栄(常緑樹=枯れない)ということが永遠(とわ)に続くように、と願いを込めたから。
リースってなに?
ジングルベ—ル♪ジングルベ—ル♪鈴が鳴る~♪
きっと君は来ない。一人きりのクリスマスナイト。
楽しいクリスマス。
さみしいクリスマス。
クリスマスは子供たちや恋人たちの一大イベント。
おじさんたちにはお財布がさみしくなるクリスマス?(笑)
おじさんたちがお財布の中身を心配しているころ、
街にはクリスマスにはリースやツリーが溢れます。
クリスマスリースってなんで丸いのでしょうか?
考えたことありますか?
リースって何?
まずはリースについて知ってみましょう。
リースとは、花輪のことをさします。
花輪とは、花や葉っぱでできた輪のことです。
モミやヒバで作ったクリスマスリースのほかに、
欧米ではお墓に手向けたり、家のとびらにかけたり、テーブルに置いたり、軒下や窓辺に吊るしたりします。
リースの由来は古代のローマ時代にまでさかのぼり、様々な花や植物で作られました。
発祥自体はよくわかっていないのです。
競技での勝者に贈られるもので、植物で作った冠があります。
元をたどれば同じ由来だったようです。
リースは葉先や花の向きが同じ方向に向けられて作られます。
それが途切れることのない輪、つまり、永遠(とわ)にということを意味します。
クリスマスリースがなぜ常緑樹、モミやヒバなどの針葉樹で作られるのでしょうか。
これはクリスマスの発祥に由来します。
クリスマスの発祥は諸説ありますが、ここではとある一説をご紹介します。
クリスマスは今ではどんな宗教も関係なく、特に日本では、一般的なイベントとして定着しています。
欧米ではポリティカルコレクトネスの観点からHAPPY HOLIDAYなんて言われ方もするようです。
古来にはもっと別の意味がありました。
それは、冬至のころに行われる太陽神のお祭りでした。
クリスマスの時期は丁度、旧暦で冬至の時期をむかえます。
冬至を境に日の出ている時間が長くなります。
昔の人々は農作物の実りを左右する太陽に感謝して、太陽を崇めました。
そのことが太陽神の信仰となリます。
太陽は農業にとって欠かせないものです。
日照や害虫、疫病などで、作物が不作にならないように祈りました。
それが、常緑樹の針葉樹への信仰となったのです。
冬に枯れない常緑の針葉樹を、生命の象徴のように感じ、
古代の人たちはとても神秘的に感じたようです。
そこに畏敬の念を、抱いていました。
「針葉樹=枯れない」から「枯れない=農業や人々の繁栄」
そこから、枯れることのない常緑の針葉樹で、リースを作ることは、
「繁栄が永遠に続きますように」という願いをこめる、ということになります。
ちなみに古代のゲルマン人は、モミには、幸せをもたらす小人が宿ると考えていました。
それが、クリスマスツリーのおおもとになったと言われます。
そして、リースは玄関に、家のいたるところに常緑樹の枝を飾って冬至のお祭りをします。
あれ?
冬に枯れない針葉樹に何かが訪れ、人々が畏敬の念を抱くという話は、
どっかで聞いたこと有るような…?
えーと、
常緑樹である松を目掛けて、幸せをもたらす歳神様がやってくる話は…
そして1月のお話しに戻る!ということか!
(まだ読んでいない方は、今年の1月の記事も読んでみてくださいね。)
冬に青々とした常緑の針葉樹に
人々が畏敬の念を抱き祈りを捧げるのは
ヨーロッパでも日本でも同じだったのです!
1年間読んで頂き有難うございました。
皆さんの、生活にちょっとだけ潤いを足してくれる、
そんな記事になればいいなぁと思っています。
それでは、また来年。
12月のおすすめのフラワーギフト
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