2021年JFNカレンダー1月特集ページ
お正月は縁起の良い花を飾って、家に福を呼ぼう
華やかで縁起の良いアレンジメントフラワーをデザインしました。今回の主役は松と菊です。お正月を迎えるのに松を飾りますが、松を飾る理由として、松は常緑樹で通年を通して青々しく、永遠の命の象徴と言われています。今回使用した大王松は、松の中では最も長く美しい葉を持ちます。そのやわらかく垂れさがる姿は独特かつ優雅で見る人を魅了します。そして次の主役、菊(マム)もポピュラーにお正月に使われる花です。所説ありますが、中国から不老不死の薬として伝来したため、長寿を願う花と言われています。最近では多種多様の菊(マム)が生産されて、町のお花屋さんでも可愛らしい品種を目にする事ができます。存在感のある大王松と松(マム)は周りを彩る洋花ととても相性が良く楽しめます。ポップで優雅な初春アレンジメントフラワーに仕上がりました。
迎春デザイナーズアレンジ・松
2021年JFNカレンダー1月に掲載の迎春用アレンジメントです。
フラワーデザインスタジオ フローレ(佐世保市)公門 新治氏がプロデュースした商品です。
大王松と菊の存在感を表現しました。
9,350 円 (税込)
デザイナー紹介
公門新治(SHINJI KUMON)
フラワーデザインスタジオ フローレ 代表
1975年生まれ。長崎県佐世保市出身。JFN九州・沖縄ブロック技術指導員 受賞歴 第21回JFN技術選手権大会都知事章受賞 2013 年ガーデニングワールドカップフラワーショージャパン 空間装飾部門最優秀作品賞受賞
東京の生花店で修業し、2010年地元佐世保の実家のフラワーデザインスタジオ フローレに入社。 花祭壇、ウェディングを担当。花が大好きで”FLOWERLOVE!!” をたくさんの人に伝えていきたいです!!
1月のコラム
松をお正月に飾る理由と、お鍋の白菜がおいしい理由が同じだと知っていますか?
冬といえば、美味しいお鍋!
石狩鍋には鮭や鱒の切り身や粗煮に味噌仕立てに白菜。
しょっつる鍋にはしょっつるで煮込んだハタハタと白菜。
きりたんぽ鍋には比内地鶏のだし汁にきりたんぽと白菜。
あんこう鍋はあんこうと白菜。
浅草が本場のすきやきにはお肉と白菜!
横浜発祥の牛鍋には牛肉と白菜。(すき焼きと牛鍋ってどう違うのって話はそっとしておいて♪)
あれ?冬場の鍋には白菜が?
お鍋の脇役シャキシャキのあまーい白菜の美味しい理由。
ズバリ!それは冬の白菜にたくさん含まれる糖分!
お正月の松を飾る理由も、糖分が深く関係してるのですよ!
松をお正月に飾る理由とお鍋の白菜がおいしい理由が同じって知ってた?!
が今回のテーマ。
さて、ちょっとだけ難しくなりますがついてきてくださいね!
植物が作り出す糖分とは、ブドウ糖のことです。
植物は自らの栄養分を光合成によって生み出します。
光合成とは、葉から吸収した二酸化炭素を日光で糖に変換するのです。
それを栄養の一部としています。
白菜がおいしくなる理由は、この糖が関係してきます。
白菜の旬の時期は冬です。
お鍋を囲みたくなるのも冬ですね。
植物は冬を越せるものと越せないものに分かれます。
寒さに耐えられない植物は冬に枯れてしまいます。
樹木なら落葉します。
では、越冬する植物はどうして越年するのでしょう。
小学生の理科の実験で真水、食塩水、砂糖水とどのようにして凍るか、というものがあります。
真水は気温が0度以下になると凍りますが、食塩水、砂糖水は0度を下回っても凍りません。
実はこの原理を植物は知っているのです!
冬を越す植物はその自らの中に糖を蓄え、植物の中の水分で凍らないようにします。
白菜の水分量をご存知ですか?
なんと!白菜は水分が95%もあるのです!
あのシャキシャキした食感はこのためなのです!
ほぼ水分の白菜は、自らの葉に糖をたっぷり蓄え葉が凍らないようにします。
これが、冬に白菜がおいしくなる理由です。
お鍋の汁がしょっつるであっても、味噌汁であっても、比内地鶏であっても、白菜がおいしくなる理由なのです!
そして、大事なお題。
お正月に松を飾る理由。
それは、松を依り代に年神様をお迎えするからです。
なぜ、松なのか?
松は、冬の雪の中でも枯れることなく、青々とした葉を携え凛としている姿。
そこに古来より日本人は畏敬の念を抱いてきました。
気が付きましたか?
松をはじめとする常緑樹が、葉を落とすことなく越冬するのも、実は白菜がおいしくなる理由と同じなのです!
糖により葉が凍ることなく冬でも光合成をしながら保ちます。
そのことが畏敬の念を抱かせることに繋がり、松は神の宿る木として信じられたのです。
それが年神さまをお迎えする木として門松になりました。
決して、松葉を食べたら甘かった!というわけではないのですよ(笑)
あ、因みに余談ですが・・・
松葉茶というのがありまして、これはハーブティーの一種なのですが、
血行促進やニコチンを体外へ出す効果があるといわれています。
なんだか、ハーブとしての別の側面も興味をそそりますね。
そうそう、白菜はというと、カリウム、ビタミンC、食物繊維、β-カロテンが豊富にあるといわれています。
白菜をお鍋にするのは、白菜を大量に摂取するのはたいへんなので、多少栄養損失があったとしても、栄養分はお鍋の煮汁に溶けますので、白菜をお鍋にして食べるというのは健康促進の面においても、効果があるってことです。
ちなみに糖分の話は、白菜だけでなく、同じくお鍋の脇役の大根や長ネギなども同じような現象があるといえます!なーんだ、設問は白菜じゃなくてもよかったじゃん!!!
すっきり謎が解明されましたかね?
答えは
「植物が葉を凍らせないで越冬するためには、自らの作り出した糖で寒さから守るため」という理由でした。
皆さんもお正月に松を飾って、おいしい白菜がたっぷりと入ったお鍋で健康促進。
まさに家内安全無病息災をお祈りしましょう。
1月のおすすめのフラワーギフト
1月31日は、何の日かご存じですか。英語のI(アイ)と31(サイ)にかけ、1月31日を『愛妻の日』と制定されています。『妻というもっとも身近な存在を大切にする人が増えると、世界はもう少し豊かで平和になるかもしれない』という理想のもと、1月31日に、妻への日頃言えない感謝の想いを花に託して贈り、“愛妻家”を増やすきっかけにしようという記念日です。
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