2024年3月カレンダー特集
国際女性デー / ミモザの日
~3月8日は「国際女性デー(International Women’s Day)」です~
イタリアで、男性から女性に向けてミモザの花が贈られるようになったことからこの名がついたと伝えられています。冬の厳しい欧州で春を告げる花・ミモザは太陽を意味し、大変人気のあるお花です。イタリアでミモザ祭りが開催されるようになったのは大戦後の1946年。この年の3月8日を女性の日としてミモザを贈る日となりました。実に70年以上も前から親しまれている花の日です。ミモザの花がヨーロッパの人々に親しまれてきたのが分かりますね。イタリアは日頃から花を贈る風習のある国です。街にも花屋さんがたくさんあり、3月8日には花屋さんにミモザがあふれ黄色一色に染まります。最近はジェンダーの枠を超え、男性から女性以外にも、女性から女性へ、友達から友達、同僚から同僚、お世話になった方へ感謝の気持ちを贈る日にもなっています。
ミモザの花言葉には「感謝」。もともとは女性に感謝を伝えるための花であるところからついたそうです。イタリアでは贈られたミモザは、壁掛けにしたり、アクセサリーにしたり、ドライフラワーにしたり、大事に飾られるそうです。
作品コンセプト
2024年カレンダーテーマ ラブ&ピース~大切な人に贈る花~
デザイナー紹介
伊藤 有実子(YUMIKO ITO)
KALIANg 店長
1994年 山形県生まれ
東北芸術工科大学 金工専攻のち2017年4月KALIANg入社
現在店長として業務をしながら日々勉強させていただいております。
【お花の豆知識】
~大人気のミモザ。実は本当の名前じゃないよ。アカシア属の愛称なんだ。世界中に1000以上の種類があると言われているよ。花屋さんでみてみよう~
ミモザは通称で、正式名はアカシアです。ミモザ(アカシア)は現在1,000種類以上あると言われています。
日本で主に見られるのは銀葉アカシア(ギンヨウアカシア)です。葉がほんのり銀色に見え、シルバーリーフとも呼ばれています。お花屋さんに販売している切り花のほとんどが銀葉アカシアです。そしてこの銀葉アカシアは押し花、ドライフラワーの素材にもよく用いられます。耐寒性があるので、日本でも越冬することができます。
房アカシア(フサアカシア)は「ハチミツとアーモンドミルクを足したような香り」と例えられています。ヨーロッパでは香水の原料として使用されています。では、その他のミモザの種類を一部ですが紹介します。
パールアカシアは丸びを帯びた可愛らし葉が特徴です。寒さに強いので、外のインテリアとして置いてもオシャレです。
アカシア・ブルーブッシュは成長スピートが早くて、青灰色の葉が特徴的です。その姿は異国情緒たっぷりドラマチックです。
アカシア・ゴールデントップは成長スピードゆっくりの為、子供が生まれた時に植えると記念樹になるミモザです。花もたくさん付けて育てやすい種類です。日本の気候にも馴染むのでお勧めです。
春の訪れを告げる黄色い花、太陽の恵みと幸せを運ぶ花・それがミモザです。
ミモザ:マメ科ネムノキ亜科アカシア属の総称。原産地ほオーストラリア
桃の節句 3月3日
~桃の花は食べられるの?~
3月3日は女の子のお祭り・桃の節句です。一般的には桃の花を飾りますよね。桃の花はハナモモと言われ観賞用に作られた花です。江戸時代に盛んに品種改良され今日に至ります。観賞用ですが梅ほどの大きさの可愛らしい実がなります。食べられるの?ジャムにするとおいしいよ。酸味が強くて食には適さないよ。など賛否両論です。やはり観賞用なので残念ながら食用には適してないようです。
ハナモモ バラ科
花言葉:気立ての良さ 恋の虜 あなたに夢中
サボテンの日 3月10日
~チョコレートもいいけど、お花もね!サボテンは石鹸~
3月10日はサボテンの日です。「3(サ)ボ10(テン)」のごろ合わせから来ています。制定したのは、サボテンの生産者の株式会社岐孝園の社長・加藤氏によります。サボテンの魅力をより多くの人に知ってもらう事が目的との事。サボテンの日は、一般社団法人日本記念日協会により認定、登録されています。
「サボテンの名前はどこからきたの?」・・・サボテンは英語だと「カクタス」です。日本語の「サボテン」はどこからきたのでしょうか。諸説ありますが、ポルトガル語の「Sabão ーシャボン-」が起原とも言われています。日本にサボテンが伝えられてきたは江戸時代の初め頃です。ポルトガル人によってもたらされました。ポルトガルから来た船乗り達は、油を落とす洗剤の替わりにサボテンを使用していたそうです。つまり「シャボン→シャボテン」になったと言われています。又、風水でも人気で、細く尖ったトゲは、悪い気(邪気)を寄せ付けず弾き飛ばしてくれると考えられています。
ホワイトデー 3月14日
~香りの楽しめる花を贈りませんか~
2月14日のバレンタインデーのお返しの日。日本発信のイベントなのだそうです。日本では香典、引越し、内祝いなどお返し文化があるので定着したのでしょう。ホワイトデーには何を贈る?マシュマロ、キャンディが頭に浮かぶ方も多いでしょう。甘いスイートをお返しするのも喜ばれますが、花を贈るのも何とも粋ですよ。3月はちょうど香りが楽しめる花も多く出荷されます。スイートピーやフリージアの甘い香りや、街を歩けば沈丁花の香りにふっと立ち止まる時もあります。少し変わり種はムスカリ。青紫系のブドウ状の花を付ける愛嬌たっぷりの花です。香料のムスクに似た匂いから名前が付いたと言われていて、その濃厚な甘い香りは人を魅了します。アロマオイルとしても人気のある香料です。それにムスカリの姿(フォルム)はなんとも愛らしくて、ムスカリの球根をガラスのコップに入れて栽培するのも癒されますよ。ホワイトデーには香りの贈り物を。ぜひチャレンジして下さい。
ムスカリ キジカクシ科
花言葉:「明るい未来」「通じ合う心」…
春のお彼岸
~お盆とお彼岸の違いは? なぜ牡丹餅を食べるの?~
先祖を供養する日。春のお彼岸は、春分の日を中日として前後7日間です。
お盆との違いは?お彼岸はあの世とこの世の距離が一番近くなる春と秋の年2回行います。ご先祖様をより近い距離でご供養に行くのがお彼岸です。お盆はあの世からこの世にご先祖様をお迎えする夏の行事です。
春のお彼岸では、牡丹餅を食べます。なぜでしょう。これは五穀豊穣を祈る事、食材の赤い小豆が魔除けになる事、昔は砂糖が貴重だった為、甘い食べ物で客人をもてなす事から、いつしか食べる習慣にになったと言われています。また春に咲く牡丹にちなんで牡丹餅と付けられたとも言われています。
牡丹 ボタン科
花言葉:風格 壮麗 恥じらい
さくらの日 3月27日
~桜は生花店で買えるの?~
公益財団法人日本さくらの会が1992年に制定しました。咲く(3×9)=27の語呂合わせと、「桜始開」の時期と重なることから。七十二候(しちじゅうにこう)の1つで、「さくらはじめてひらく」と読み、「桜の花が咲き始める時期」という意味があります。ちなみに二十四節気(にじゅうしせっき)は季節の変化です。七十二候は江戸時代に入って日本の気候風土に合うように改定され、現在使われているのは、明治時代に改定されたものです。
さて、桜は生花店で買えるのか?
フラワーショプでは枝を細く切り落り落として、剪定された状態で販売しています。花瓶に飾りやすくて、生け花でも人気がある花材です。
時期によって出荷が変わりますが、1月~2月は「啓翁桜(けいおうざくら)」。可憐さの中に品位を感じる新年にぴったりの桜です。2月になるとちょうど卒業式とも重なりよく使われます。3月になると「彼岸桜」です。なぜ彼岸桜という名前なのか。「彼岸桜」は春のお彼岸頃に咲くからです。 他の桜(ソメイヨシノ)より一足早く咲くので花言葉には独立などあります。実に孤高な桜です。4月以降になると「八重桜」が出回ります。入学シーズンと重なるので、豊かな教養、おしとやかがあります。八重に咲く花びらが知識・教養をイメージさせるのではないでしょうか。以上3種類の桜をご紹介しました。桜は飾ると一気に春気分。違う品種で時期をずらせば初夏まで自宅で桜祭りができそうですね。桜満喫です。
啓翁桜 バラ科
花言葉:「精神美」「純潔」
彼岸桜 バラ科
花言葉:「独立」「精神美」
八重桜 バラ科
花言葉: 「豊かな教養」「しとやか」「理知に富んだ教育」
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